2013年12月23日月曜日

GORO'sと植村さん

最近の事だが





ゴローさんが亡くなったのを知った






間、髪いれず植村さんが亡くなったのも知った。






お二人とも







自分の技術に魂を込めて







全身全霊で仕事をしてきた人達だと思う。






自分も技術屋として






あこがれの存在であり 







尊敬し目標にしていた人達である







植村さんは同業者だが






面識は無い






でも 彼が生み出してきた作品 ロジックに






刺激と尊敬 






そして羨望の眼差しを持って見ていた。






いち、美容師として 意識せずにはいられない存在の方だ。








GORO'sの高橋ゴローさん






この方とは少しだけ面識がある






ゴローさんが創ってくれたアクセサリーも所有しているし






過去に友人がGORO'sで働いていた事もあり






一度だけ 呑みにつれて行ってもらった事もある







それと アシスタントしていた80年代の終わり頃





先輩のお使いで毎日GORO'sに行っていた






そのエピソードは過去にFBに書いているので





ここに再投稿します













「今日も調子にのってGORO'sのアクセサリーをつけてみました。


ベルト、フェザーリング、バングル。購入したのはかれこれ18、9年

位前かな?覚えていません。


ハゲ坊主に似合わないかなとも思うのですが衝動的にたまに着け

たくなります。


イマイに入社した88年頃、街は渋カジ ブームでした。

先輩に言われて毎日缶コーヒーを持ってゴローさんの元へ行き先


輩が注文したバックルを作って貰うようにお願いしていましたね。

その当時、ゴロ~さんの元にはオリジナルアクセサリーを作って貰う為の注文が殺到していて


何にもしないでただ待っているだけだと何時出来上がるか分からなかったの作業をしてもらうために毎日催促訪問していた訳です。


お陰様でゴローさんからはパーマ屋のお兄ちゃんと呼ばれていました。


当時は初代スノー(ゴローさんの愛犬)も健在で


よくバンビーナ(当時僕が所属していたimaiiのjrサロン)の前で休憩がてら寝そべってましたね。


まあ、ナチュラルなゴローさん 当時は全部手作りで僕はその様子を毎日30分見学していた訳です。


一番印象深い思い出はゴールドのイーグルメタルを作る時 純金をバーナーでとかして


型を上からあてハンマーで叩いてメダル状態にするのですが 

その作業をしていたとき、ゴローさんが嬉しそうに


「お兄ちゃん綺麗だから見てみい!」とルーペを貸してくれて 


覗いたらゴールドが溶けて水滴の様に丸まり


窓から差し込む自然光が反射してキラキラに光っていました。


その美しさ今でも忘れられません。」





ゴローさんも植村さんも僕に新しい美意識、価値観を植え付けてくれた人達です







心より感謝を申し上げると同時に







ご冥福をお祈りいたします







R,I,P  Mr Goro, Mr Uemura.







i-Barber'S 石原 治和


http://uunagi.wix.com/ibarbers











































































2013年12月12日木曜日

未来予測は難しい

来週 業界誌の撮影が控えています






毎度の事ながら





緊張のあまり






アルコールの量が増えたり いらん事に気を取られたり





まあ アルコールの量は何時も通りかもしれませんがね。





作品を創ろうと考えた時





どんな物が受けるんだろう? と、





いう想いと






いやいや 自分が面白いと思うモノを表現するべきでしょう と、





いう想いがせめぎあいます




まあ どちらにしても





自分の見られ方を意識するあまりの






チキンな思考なのです。







サービス業であり ファション業界でもある 美容業






トレンド 時代の流れをキャッチする事はとても重要な事です





しかし、今の世の中





複雑的傾向が強まっているので未来予測は難しいらしいのです





分かりやすく言えば






情報過多による 価値観の細分化と言えばよいのでしょうか?






ある人が仰っていました






「現代は未来予測は難しい しかし 大局的な変化は予見する事が出来る。事物の螺旋的発展の法則(ヘーゲルの弁証法) 古く懐かしい物が新たな価値を伴って復活してくる」






古典に学び 同時に現代の科学 技術 などの成果にも興味を持ち 






それらを 融合する形で 



 


自らの頭で 考え 悩み 葛藤しながら 統合していく。







いや〜 効率主義志向 インスタント志向 風潮が強い現代において






厳しいお話です






でも 大切な事だと 強く思っています






ただの 温故知新ではなく ハイブリットな温故知新!





無い頭を振り絞りましょうか!!






楽しくなってきました











i-Barber'S
石原 治和
http://uunagi.wix.com/ibarbers











 















2013年12月8日日曜日

贅沢なモノ

よく友人と話す事だが





アナログ的なモノが贅沢品になるみたいだ。






写真の世界では、デジタル化の波でコダックに続き
イルフォードが印画紙などの生産を辞めることが決定した。

http://www.swissinfo.ch/jpn/i.html?cid=36984688&sb=twi



カラーネガに続き モノクロの世界も危うい感じだ。





自分もデジイチで写真を撮るが





基本的には光学式のカメラでネガを使って撮影するのが好きだ。





6x6 kodak film




sx-70 POLALOID



 




今、現在 進んでしまった技術は後戻りは出来ない。







デジタル化の波も更に加速度を高め いろんなところで合理化が進み






いろんなモノ、事の進み方が速くなっていくのだろう。






そういった世の中の流れに対して





NOと言う人達もいる。





音楽の世界ではアンチデジタルミュージックの波がおこっている。


http://deadstockmagjp.blogspot.jp/2013/10/vinylexperience5.html?m=1




アナログレコードのシェアが伸びていたりもする。






友人のカメラマンは 80年代頃 街のDPE屋さん(Development - Printing - Enlargement)で使われていた光学式のDPEマシーンを購入しアナログプリントのサービス版写真屋を始めようとしている。





どうやら bitに対抗するらしい。





先程も書いたが進んでしまったものは仕方ない。






昔が良かったなぁーという懐古主義でもない。






これから先 起こるであろう新しい価値観として





アナログ的なモノが面白いかもしれない。





このハイパースピーディーで合理化が進むこの時代の




アナログ的 発想とは? 価値とは? 






一つ言える事は






ちょっと 強引な解釈だが








僕達、美容業はアナログ的な仕事だって思っている。







単純だが






気持ちを込めて髪を切ろうと思います。





Get your style here!!
i-Barber'S
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楽しくなってきました。









i-Barber'S 石原 治和

http://uunagi.wix.com/ibarbers









2013年11月11日月曜日

作品撮りを続けています

ご無沙汰しています







最近はi-Barber'S HP作成や 








毎週 火曜日は作品撮りを続けていたせいで







blogの更新が疎かになっていました







おかげさまで i-Barber'S HPも開設できました








素人が作るHPなので粗満載でお恥ずかしい限りですが








マメに更新していきますのでよろしくお願いします。






i-Barber'S  get your style here !!   HP     http://uunagi.wix.com/ibarbers







話 変わりますが






最近 続けざまに行っている 作品撮り、







僕が 考える女性像を どの様に表現していこうか?







そもそも どんな女性像が好きだったっけ?







今の 気分は?







などなど 続ければ続けるほど







自分に向き合わなくてはいけないのが 作品撮り






楽しいです!





一番 最近 撮った作品はこちら





モデルになってくれたのは





Kiwako






まだ 二十代前半の女性。





彼女をモデルに撮影したのは二回目




前回は

ナチュラルにストリートスナップ








今回は素人ながらライティングを組んで撮ってみました

狙ったテーマは






「Effortless Chic」






肩の力を抜き 程よく崩した大人カジュアルスタイル







クラッシックなスタイルだがアティチュードはカジュアルでセクシーに!







モデルをやってくれたKIWAKOが持つ






大人の階段を上り始めたような






GirlからLadyへとの狭間 特有の雰囲気が上手く表現出来たと思っています。







作品撮り 







これからも続けます







楽しくなってきました







i-Barber'S    石原

 http://uunagi.wix.com/ibarbers






























































2013年8月5日月曜日

Wet Hair

毎日、暑いです。







こんな日は頭から水を被りたいデスね~







自分は、坊主頭なので水をかぶっても画になりませんが







これが美人な方だとかっこよくなりますね





photo:01



http://fluffynips.tumblr.com/





かなり男子目線といいますか







おっさん目線的に








濡れ髪はグッときます。






この感覚は自分が美容師を始めた頃にインプットされたんですね





美容を始めた頃が80年代中期






この頃ソバージュというパーマスタイルが流行っていて






きつめにパーマをかけウェットルックというローションか






バルサム アンド ボディというムースをつけて






自然乾燥。







濡れた様な艶がでます。







自然乾燥の仕方もランプドライでした。今の美容師さん、知らないだろうなぁー






質感はカリカリでしたねー










カットベースはワンレンボブからロングレイヤーまで







どのカットスタイルにもパーマかけていましたね。







まあ、そんな感じで濡れた様な艶といいますか質感に対して美しいという感覚があるんですね。







で、去年の暮れ新美容の撮影でやろうと思ったんです。






その時の作品がこれ↓
photo:02

photo:03


©shinbiyo





テーマがショートボブだったのですが







質感にこだわっちゃって






打ち合わせの時「Wetでいかせてください!」と提案したらNGだったんですねー






そりゃあそうですよね






ショートボブというフォルムを表現しなきゃいけないのに







ウェットヘアーって






それでも こだわりが捨てれず






ウェットまではいかないけど







ばさっとして濡れたような艶をテーマにスタイルをつくりました。





許可してもらった編集の方には感謝です。





まあ、夏もまだ長そうですし







今季中にプライベートでWet Hairの撮影しようかな







本来なら秋、冬シーズンにむけてのヘアースタイル提案の時期なんですが







まだ、こだわりが• • • • • • •






楽しくなってきました。




i-Barber'S 石原



















iPhoneからの投稿

2013年8月4日日曜日

夏髪

photo:01


©Paolo Roversi




インスピレーション受けちゃうなぁー





夏本番





夏髮な質感はこんなんでいきたいなぁー





パーマでいこうか?






それともスタイリングだけで?







どちらにしても






R社のトリートメントフォームをベースにタップリ使って






W社のオーシャンスピリッツをかけて







Kスターゼのユイル ジェネルージュもプラス






ドライだけどなかはウエットみたいなイメージ






こんなんでいきたいなぁー



iPhoneからの投稿

2013年7月24日水曜日

作品を撮るプロセスについて



今月 発売されたCASA BRUTUS 8月号の表紙をみて思い出した。



SHINBIYO 2009年 12月号で撮影させていただいた




Design&Vision 「A Detail  knows the whole」


カメラマン堀田君のアイデア「ディーテールをクローズアップで撮り全てを想像させる」がコンセプトでした



堀田君がこだわったのが
「建築物を撮影する様に 造形的なフォルム テクスチャーに重点を置く」




この建築物というキーワードがイメージソースとなりヘアデザインを考え





その一部を切り取るという撮影でした。




準備段階では今までのアプローチと違い




いろんな人の頭部の細部をデジカメで撮影し出力


何枚撮ったか分からないくらいです。




もちろんスタイリングをしてから。




で、出力した画像に色鉛筆でカラーリンングデザインを書き込む




それを参加スタッフで共有し




一番面白そうな画を模索しました。








撮影時 ヘアスタイリストしてこだわったのが




写真は一部しか写っていないけど



360度完璧にヘアスタイルを造る事



地毛で造る事

なのでエクステなどは使いませんでした。




どの角度が一番立体感を想像させられるかも考えましたね。




メークアップアーチストの遠藤さんは堀田君とのコンビも長く




息のあった感じで




撮影中 次々にイメージアップの為にアイデアをだしてくれました




これも写っていないけど完璧にメークしてあります




カラーリストの塩崎さんも同じ




ヘアデザインに合わせて全頭カラーリングしてあります


デジタル処理も最小限のアナログな作品です





この撮影で学んだ事は




ゴールを参加スタッフ(編集者も含め)全員で共有する事

明確な画までとわいないが

目指すイメージは同じ物が見えている。






個々の力を出し惜しみせず最善をを尽くす事。

個々がストイックに突き詰め妥協しないうことですね





そして一番大切な事は





Initiative イニチアティブを誰がとり




同じゴールに到達する為にどれだけブレずに進めて行くか。
準備段階も同じ





この時はカメラマンの堀田君がとり




みんなの意見を尊重しながら




僕のあげたデザインをよりよく見せる為に舵取りをしてくれました




本当に素晴らしい撮影でした。





時代性や流行などは無視しているとおもいますが




5枚の画を作り 




その画が物語になる様に





みんなで一つになる。




サロンワークにおいても




コンテストなどにおいても




同じ事が言えますね。






4年経ったいまも僕にいろんな事を再確認させてくれる作品です。





余談ではありますが





堀田君の粋な計らいで





各モデルさんのポートレートをこのスタイリングのまま撮り





プレゼントしました。





これをしてくれたお陰で




この撮影が成立しています。






ポートレートをみなさんにお見せできないのが残念ですがそこもご想像でお願いします。




i-Barber'S  石原























2013年7月16日火曜日

コンテストについて。

コンテストについて





美容師を始めて30年弱経ちますが





コンテストに応募し始めたのはほんの4.5年前です。






この二枚の写真は 初チャレンジ2009年Wella trend vision Master's Creationの
時の写真です 二枚とも予選を通り左(上)の作品でFinalに進みましたが
撃沈しました。(Photo by GAKU)






それまでは「コンテストなんて」と上目線な考えで





コンテスト用の髪型作るなんてかっこ悪いでしょ





と、誠に恥ずかしい考えだったのですが






それが急にやってみようという気分になり






チャレンジし始めたら






これがまた面白いのです。


次の年2010Wela Trend Vision Color Award 2nd Stage 通過のときが上の写真で

下はJapan Finalでの一コマ
この時はimaiiの後輩チームがBronze Awardを受賞し

僕たちはまたも撃沈。情けない気持ちになりました







何が面白いかって、周りの美容師さん達が若い!




一度も入賞できてない!





よって刺激的である!






要は、若手美容師さん達に全戦全敗の






やられまくっているのです。






ちょっと業界誌などにとりあげられたり、







イマイというブランドサロンに所属しているお蔭で







チヤホヤされ







高くなった僕の鼻が







バキバキにへし折られています。









2011 Wella Trend Vision Color Award
この年は1st ステージのフォト審査から最後までMens Modelでチャレンジ



2nd ステージ通過の時が上の写真
Japan Finalの時が下の写真
Modelを務めてくれたのがくれたのがShohei(donna models)




 一部の審査員の方々には絶賛していただきましたがこれも撃沈
自信をもって作った事もあり今度こそいけると思っていたので泣きました





この年齢になってダメだしされることは
少なくなってきました





みんな大目にみてくれています






と、いうよりは言いにくいのでしょうね きっと







しかし コンテストの結果は







容赦してくれません






年齢も キャリアも






一切関係無しです。






良いか 悪いか






もちろん 審査員の方々の好みもあると思います







でも 結果が全て







それが現実です。


2012 Wella Trend Vision Color Award 1st ステージフォト審査の作品
この時は2nd ステージまで進みましたがあえなくそこで撃沈
悔しくて2ndステージの写真が残っていません。










今年は先週コンテストがありました






結果は またもや撃沈



2013はL'Oreal Color Trophyにチャレンジし
Finalまで進みましたが 撃沈しました








今 思っている事があります






コンテストはチームで挑むもの






モデルさんも含め







まず 作品の世界観を共有した上で






各スタッフが個々の仕事にベストをつくし






一つのゴールに向かって最大限の努力をし






作品を作り上げる






そんな基本中の基本を






僕は無視していたと思います






自分のキャリアに対するうぬぼれと






外からの観られ方を気にするあまり






「俺にまかせておけ!」と言わんばかりに






一人芝居を演じていたように思います。






本来ならば先程の基本を守り






自分がリードしつつ








お互いの意見をかわしながら







より良い着地地点を探し







決断する時は迷わずする







その様にして進めて行かなくてはいけないところですが







僕にはその認識のかけらもありませんでした。






これはサロンワークにも言える事ですね







1人で何でも出来るだなんておこがましい考えです。









情けない話ですが






キャリア30年弱にしてやっと気づきました。









でも やはり 性根が良い加減というか






楽天的といいますか






次もやってやろうとたくらんでいます







楽しくなってきました

後輩達よ ごめんなさい!!














i-Barber'S 石原