2014年3月8日土曜日

アナログ万歳!!美容師の仕事として。


昨日、ローリングストーンズのコンサートに行った友人から写真が送られてきた。






「スタジオの音に一番近いのはアナログだ」






おお〜流石キース!








いかす発言だ 痺れるぜ!!









昨日のコンサートは感慨深かったらしい。





「チャーリー ワッツとキース リチャーズがうみ出すグルーブ感が最高だった。
これがなくてはストーンズではないと!」と友人は言っていた。







あーあ羨ましい。







次の話も友人が教えてくれた







Beckの新譜のプロモーションVでレコードをダイレクトカッティングしているシーンが延々と撮られている。




頑固そうなカットマンがいい味出してる。










Daft PunkもRandom Access MemoriesのプロモーションVでアナログレコードをかけている。







BeckもDaft Punkもデジタル配信しているだろうしyoutubeやsoundcloudなどで簡単に聞けるはずである。







しかし、そんな時代だからこそ








「やっぱりレコード(アナログ)で聞こうぜ」っていうメッセージなのだろうか?










僕的にはこのキースの発言と二つのプロモーションVをみて








グッときて熱くなってしまった。







以前もブログ「贅沢なモノ」で書いた事があるが







アナログ的な物が面白いんじゃん!





という流れが世界的にひろまってきていたりして?







きっと みんな ちょっと疲れてきてるんじゃないかな〜








スピーディーな流れとか インスタントな感じとか 合理的な考えとか デジタルな感じに




 

科学 技術 経済の進歩と





それとは裏腹の座礁感や、





先行きにたいする不安感など





どうだろう?






コンフォートな感じが求められている事は確かだ。







次は美容の話







昨今の美容業界もデーター化が基本







お客様のタイプ分けから






ヘアースタイルのカテゴライズ分け







技術のロジック化 マニュアル化







ネット予約に SNS活用法 








ブログにヘアカタログ撮影









仕事の仕方 売り上げのたて方などなど







ただ 







基本的には 








手作業 アナログ的仕事である








身体に叩き込まれた技術力と








経験からなる知識と









感覚 感受性 サービス精神 ホスピタリティ などなど








細かい事を言い出したらキリが無いけど








とにかく 自分の身体と気持ちを使って








目の前のお客様にサービスを提供する仕事








当然







ハイパフォーマーな技術者もいれば まだまだ これからの技術者もいる。







自分はどの辺にいるか分からないが







自分の立ち位置よりも






どれだけ オリジナリティがあるかということを大切に考えている。








例えば








カット技術を一つとってみても








ベーシックカットというものがあり








ロジック化されている









教育方法はお店によってバラバラだがこれを身体に叩き込まなくては次のステップに進めない









ベーシックを自分のモノにしてからがまた大変である










時代の流れ 気分 流行というやつである











これを自分で どういう風に咀嚼して表現していくか?










この辺が現代はデーター化されており










ヘアースタイルを自分で考え作るというより 




どのヘアスタイルを選び マニュアル化されたプロセスを覚えるか になっている気がする










データーに副って選んだスタイルを表現する事に追われていると










疲れるし楽しくなさそうだと思うんだが









そういう美容師さんが多い気がするし






美容業界の流れがそうなっていると思う。








確かに









美容師としてはそちらの方が合理的だし 楽だし 失敗もすくないだろうし。









先程も言ったがカットのプロセスはロジック化しマニュアル化してある(お店によるが)










その通りにカットすれば出来上がると思う










が、しかし










似合わせはそれだけでは出来ないのではないか?












僕は そう考えているし、




僕はそう教わってきた。





お客様は千差万別






お客様の気分(心の揺らぎやズレ)好み 思考 年代 仕事 性別 ライフスタイル などなど 










あげたらキリが無いほど










いろんな方がいらっしゃる。




そして微妙で多彩な心模様だ。





お客様の気持ちなんてブラックホールと言っていい位にわからないものである。







それをどう感じて汲み取り









カットしてヘアデザインしていくか?



音楽で例えるなら





リズム感とグルーブ感の違いの様に






正確なリズムを刻むメトロノームのように









お客様の要望を、120%聞き










ヘアースタイルを選び マニュアルに副って








正確で完璧なカットをしなくてはいけないのかもしれない。










でも









僕たちも生身の人間だ









揺らぎや 気分 フィーリングとか 好みのような








グルーブ感的なモノがあってもいいのではないだろうか









もちろんちゃんとカットは出来る









そこにプラスα










それがアジになっていくような気がする。










オリジナリティと言っていいかもしれない。









お客様の要望を無視するということではない











お客様の心模様を察し、





希望を共有し






一緒になって生み出すグルーブ感満載のヘアースタイル!!










そう 相手(お客様、モデルさん)によって表現されるものも変わってくる









僕はそういうアナログな感じを大切にしたい










アナログ万歳!!









いや〜楽しくなってきました 









楽しいよ絶対!!






i-Barber'S  H.Ishihara